風の歌を聴け/日のあたる白い壁
![]() | 風の歌を聴け (講談社文庫) (2004/09/15) 村上 春樹 商品詳細を見る |
1970年の夏、海辺の街に帰省した〈僕〉は、友人の〈鼠〉とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る。2人それぞれの愛の屈託をさりげなく受けとめてやるうちに、〈僕〉の夏はものうく、ほろ苦く過ぎさっていく。青春の一片を乾いた軽快なタッチで捉えた出色のデビュー作。群像新人賞受賞。
翻訳文学みたいだなーと思った。だから日本語的にはちぐはぐな部分もあるんだけど、さすが村上、会話がしゃれてる。断片的な構成も面白い。
さわやかな喪失感も、彼らしいなぁ。悲しさ、切なさ、ノスタルジー、そのどれにもあてはまるけれど名前が付けられないようなやり場のない思いを、さらっと書いてる。
「文章について多くをデレクハートフィールドに学んだ」っていろいろ書かれてるから、どんな作家かと思ったら架空の人なのね(@_@;)
![]() | 日のあたる白い壁 (集英社文庫) (2007/06/28) 江國 香織 商品詳細を見る |
ゴーギャンの描くオレンジは食欲をそそる。それは生活のための果物だから。様々な画家の残した24枚の絵から零れ落ちる清冽なイメージと、著者の感性の出会いをまとめたエッセイ&絵画集。
美術評論家ではなく、作家である江國さんの、鋭くて自由である意味素直な視点が良い。
まえがきに「そこで出会った絵について書くことは、でも勿論自分について書くことでした。一枚の絵の、線の力や色彩の力を伝えようとすることは、でも勿論文章の力を伝えようとすることでした。」
というのはまさにそうだと思って、たくさんの名画(カラー写真付)と、彼女の素敵な文章の両方を楽しめる1冊。
彼女のような感性をもっていたら、絵を見るだけに限らないだろうけれど、もっと楽しくて素敵だろうなぁ。洗練された感性を持ちたいものだなー
絵を見に行きたい!


















